【検証:スポットクーラーで会議室を冷やす】

突然真夏日にエアコンが壊れた。
エアコンの工事を依頼しても2週間待ちと言われた。

そんな緊急事態にスポットクーラーを使用して、
エアコンの代わりに部屋を冷やす事が出来るのか。
様々なパターンで検証をしてみました。

検証環境

検証場所

検証場所:群馬県前橋市 建物南西事務所小会議室
事務所の一角をパーテーションで仕切った部屋
窓の位置:南西に1ケ所
部屋の広さ:16㎡(約10畳)

事務所の小会議室でエアコンが壊れた事を想定し、
約10畳の部屋をスポットクーラーで冷やせるのか
様々なパターンで8月の30℃以上の夏日に数日をかけて検証しました。

使用品

今回はレンタルで人気の業務用スポットクーラー
<単相100V>スポットクーラー自動首振り(排熱ダクト付)【ひんやり君】
<三相200V>移動式エアコン業務用(冷房スポットクーラー)【かいてき君】を使用し

同じ部屋で機械の排熱の処理方法、使用台数などを変更して、
様々なパターンで検証をしました。

検証内容

100Vスポットクーラー✕1台(排熱ダクト屋外)

外気温35.1℃の猛暑日に業務用<単相100V>スポットクーラーを1台用意し、
窓から排熱延長ダクトを出して検証を開始しました。

スポットクーラーを稼働した時の室内温度は32.4℃

稼働10分後 31.3℃ 稼働20分後 30.9℃ 稼働30分後 30.7℃

30分稼働して下がった温度は1.7℃でした。
想像していたより部屋全体の温度は下がりません。
そのまま1時間検証を続けてみました。

1時間後の部屋の温度は30.3℃でした。
稼働30分後の温度から0.4℃下がっただけでした。
スタート時から考えると2.1℃部屋の温度を下げることが出来ました。
しかし想像ではもう少しエアコンの代わりになるかと思っていたので残念な結果でした。

窓を開けて排熱延長ダクトを屋外に出しての使用でしたので、
どうしても外からの空気が室内に入ってしまう為、
部屋全体の温度を下げることが難しかったと思われます。

冷風はきちんと出ていますので、冷風ダクトからの温度も計ってみました。
ダクトから0.5mの場所では21.3℃ 1mの距離では26.2℃でした。

風が当たる場所では、涼しさを感じる事が出来ました。

100Vスポットクーラー✕1台(排熱ダクト別部屋)

最初の検証では排熱延長ダクトを窓を開けて屋外に出していました。
窓を開けているとどうしても屋外の暑い空気が入ってしまいますので、
今回は、隣の部屋排熱延長ダクトを出して検証をしました。

開始時間の外気温は35.7℃ 室内の温度は32.5℃でした。
稼働10分後 30.7℃ 稼働20分後 30.0℃ 稼働30分後 30.0℃
30分で2.5℃部屋の温度は下がりました。

前回と同じように稼働60分まで計測をしてみました。
稼働60分 30.0℃ 1時間稼働しても30分後の温度と変わりませんでした。

どうしたら部屋の温度を下げることが出来るのか。
スポットクーラー本体を隣の部屋に置いて冷風ダクトを部屋に入れてみます。

排熱ダクトの直径は18.5cm 冷風ダクトの直径は12.5cm
冷風ダクトの方が細いので単純にドアの隙間が狭くなるメリットがあります。
稼働中はどうしても機械本体は熱をもってしまいますので、
部屋の外に出すことで少しは温度が上がることを防げるのかと思い、
検証をしてみることにしました。

機械の準備をしている間に部屋の温度は少し上がって30.9℃からスタートです。
稼働10分 30.1℃ 稼働20分 29.9℃ 稼働30分29.7℃でした。
変更してから1.2℃部屋の温度が下がりました。

そのまま検証を続けて稼働40分 29.9℃ 稼働50分 29.5℃
稼働60分 29.3℃ 本体を隣の部屋に置いて冷風ダクトを部屋に入れた結果
下がった温度は1.6℃でした。
今回の検証開始時からの温度からは最終的に3.2℃下がりました。

排熱ダクトを隣の部屋に出しての検証後に引き続きの検証でしたが、
本体を部屋の外に出して冷風ダクトを入れる方が、
部屋の温度を下げる事が出来ました。

100Vスポットクーラー(複数台)

小会議室をスポットクーラーで冷やせるのか。
業務用の100Vスポットクーラー1台で様々な検証をしました。
工夫をしましたが、約10畳の小会議室を冷やす事は難しい事がわかりました。

1台のスポットクーラーでは最大で-3.2℃部屋全体の温度は下がりましたが、
エアコンを使用しているような快適さはありません。
今回は台数を増やして検証をしてみます。

開始時間の外気温は33.2℃ 室内の温度は32.0℃でした。
前回よりも気温は低くなっていますが、
まだまだエアコンは必要な温度です。

ドアから隣の部屋に排熱ダクトを出して、
業務用100vスポットクーラーを2台設置して検証開始です。

今回は20分ごとに温度を計測してみます。

稼働20分後 30.7℃ 稼働40分後 31.2℃ 稼働60分 31.3℃
1時間検証しましたが、20分後と60分後では20分後の温度が低く
最終的には0.7℃しか部屋の温度は下がっていませんでした。

1台で検証をした時よりも温度が下がる効率が悪いです。
ドアの隙間が空いているので、隣の部屋の暑い空気が入ってきています。
ドアの隙間をダンボールで塞ぐために自作パネルを作成してみました。

外気温は34.6℃まで上がっています。
隙間を塞いだ事で少しは部屋の温度は下がるでしょうか。
部屋の温度は作業をしている間に上昇し34.2℃まで上がっています。

期待をしつつ10分ごとに計測してみます。
稼働10分 32.2℃ 稼働20分 31.7℃

-2.5℃下がりましたが期待していたより下がりません。
早めに諦めて3台目のスポットクーラーを投入します。

稼働10分 31.5℃ 稼働20分 31.2℃ 稼働30分 30.1℃
-1.6℃下がりましたが30℃以下にはなりませんでした。
開始時より最大で-4.1℃は部屋の温度は低くなりました。

移動式エアコン業務用(冷房スポットクーラー)

スポットクーラーで小会議室を冷やすことができるのか。
業務用の100Vスポットクーラーで工夫をしながら検証をしました。
最終的には3台を設置しましたが、
想像していたより部屋を冷やす事が出来ませんでした。

100Vスポットクーラーよりも威力のある
<三相200V>移動式エアコン業務用(冷房スポットクーラー)【かいてき君】
こちらの機械で検証をしてみます。

この商品を利用する際はいくつかの注意点があります。

三相200Vの電源を利用していますので、
電気工事が必要になります。レンタル・購入する際には、
近くの電気工事の会社に事前に相談をしてください。

重量もこの商品で62Kgありますので、
設置の際に数名の人員が必要になる場合があります。
こちらもレンタル・購入の時に確認してください。

今回の検証をする際も別棟の倉庫から移動し、
2階の部屋まで階段で運ぶ必要がありましたので、
手伝いをお願いし3人で運んで設置をしました。

排熱ダクトはドアの隙間を埋めるために
前回と同じくダンボールでパネルを自作しました。

開始時間の外気温は38.4℃ 室内の温度は31.0℃でした。
前回よりも気温は高く猛暑日ですが室内温度は低いです。

稼働10分 30.7℃ 稼働20分 30.4℃ 稼働30分 30.0℃
30分後では1℃下がっただけでした。
このまま検証を続けます。

稼働40分 29.7℃ 稼働50分 29.1℃ 稼働60分 28.6℃
1時間で2.4℃下がりました。

外気温が38℃超えの日でしたので外気温との差は9.8℃でした。
会議室内はずいぶん涼しく感じました。

100Vスポットクーラーよりも、ハイパワーな風が出ています。
吹出口からの距離と温度も検証してみました。

吹出口の温度を確認すると20.8℃ 冷たい風が出ています。
この商品は温度設定も出来るので冷え過ぎも防げます。

距離 0.5mごとに温度計測をしてみます。
距離0.5m 22.9℃ 距離1.0m 25.0℃
距離1.5m 26.0℃ 距離2.0m 26.7℃ 

2.0mまでの風があたる場所ではエアコン並みの風を感じる事ができました。
100Vのスポットクーラーよりもハイパワーなので、
除湿能力もあり1時間の計測、その後の距離別の検証などを終了後、
2時間くらいでタンクにけっこうな水が溜まっていましたので、
計ってみました。

※タンクに溜まった水は1800mlでした。

この商品はタンク容量は15Lとなっていますので、
8時間位の利用時間なら途中で処理はしなくても大丈夫だと思います。

この水の量を見ると除湿効果が高いのが分かります。

結果

これまでの検証結果を表にまとめてみました。

会議室 16㎡(約10畳)で気温が30℃以上の日に、
スポットクーラーで部屋全体を冷やすことが出来るのか。
真夏日に急にエアコンが壊れた事を想定して検証をしました。

同じ日に全ての実験は出来ないので、
午後1時すぎの気温の高くなる時間帯での検証でした。

結論としては100Vのスポットクーラー1台では、
エアコンと比べると涼しさは感じられません。
しかし風が当たっている範囲(2mくらい)では、
十分に涼しさを感じる事が出来ます。

複数台導入する事で部屋全体の温度を下げることが出来るのか。
3台まで増やして検証をしましたが、
あまり部屋全体の温度変化はありませんでした。

大型の冷房スポットクーラーを会議室まで運んでの検証もしました。
ハイパワーなのでエアコンをかけているような快適空間を、
作ることは出来ました。

しかし、導入するには電気工事が必要になり、
大型なので設置の際も人手が必要になります。
エアコンが急に壊れた場合の緊急措置には向かない商品でした。

会議室のエアコンが急に壊れたので、
エアコンの修理までの期間使いたい。
そんな時は手軽に使える業務用の100Vスポットクーラー首振り機能を利用して
室内にいる人に風があたるように利用すると良いと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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