コロナ禍で活躍するスポットクーラー

新型コロナウィルスが猛威を振るいはじめてから1年が過ぎ、軒並み中止となったイベントや学校行事が規模を縮小しながらも徐々に再開されています。
新しい生活様式を守りながらも日常生活を取り戻したいところですが、感染力が強いといわれるデルタ株が増え、やはりマスクが必須な日々は続きます。

今年の夏も予想通りの厳しい暑さ、湿度が高く不快な日が多いですがマスクをし続け熱中症になってしまうなどニュースで報じられ、
安全にマスク生活を送る為さまざまな熱中症予防策が講じられていますが、その中でもスポットクーラーは大活躍しているようです。

ではどのような場所にスポットクーラーが導入されているのでしょうか。この1年間での導入例を調べてみました。

目次



教育施設での導入例

 給食室

 

千葉市では全市立学校にスポットクーラーを配備するという発表がありました。
給食室の労働環境改善が目的ということですが、給食業務衛生管理ガイドラインによると調理室は
湿度 80 %以下、温度は 25℃以下に保つこと が望ましいそうです。
普段なら特に暑い夏休み期間は給食が無いので猛暑の中給食室で調理することは無いですが、
コロナの影響で2020年度は夏休みが短縮されてしまったのですね。

真夏に火を使い調理している場所は気温がどんどん上がってしまいそうですが、ナカトミ製<単相100V>スポットクーラー・【ひんやり君】なら
外気温35℃の時は約21℃(目安)の冷風が出るので冷風口を調理師の方に向けて使用していただければ夏場の調理も乗り切れそうですね。

全市立学校にスポットクーラーを配備します~酷暑に備えて、給食室の労働環境改善・災害時には避難所となる体育館などで活用~千葉市では、新型コロナウイルス感染症の影響で、学校の夏休み期間を短縮することに伴い、この期間の給食室が高温多湿の過酷な労働環境になることに加えて、昨年の台風の教訓を踏まえ、避難所となる体育館の酷暑対策が課題となっています。この度、調理員など給食室で従事する者の健康を守り、避難所となる体育館の酷暑対策のため、全市立学校にスポットクーラーを配備しますので、お知らせします。1趣旨本年は、夏休み期間の短縮に伴い、酷暑が予想される7月中旬から8月の間も給食を提供する必要があり、その間の給食室・給食受取室は、高温多湿化し、従事者の健康悪化が懸念されるため、スポットクーラーを設置することで、労働環境の改善を図ります。また、昨年の台風の教訓を踏まえ、夏季期間の避難所の酷暑対策も急務であることから、災害時には避難所となる体育館などで活用することとします。
引用元:https://www.city.chiba.jp/somu/shichokoshitsu/hisho/hodo/documents/200604-2.pdf

 

また、スポットクーラーは除湿効果もあるので湿度の低下も期待できます。
船橋市では実際に使用してみた調理師の方の感想も記事になっていました。↓

現在の給食調理場の労働環境は、調理員の皆さんの健康、ひいては命にも関わるかもしれない大変な状況です。

スポットクーラーを導入するといっても、本当に効果があるのか?調理員さんの健康を守れるのか?効果検証はしたのか?と尋ねたところ、
市教委からは、
先日、船橋小学校の調理場で、調理従事者が勤務しているところで実際にスポットクーラーを運転し、体験してもらった。外気温マイナス12度の冷風が排出されるので、調理従事者の方々からは、「涼しい」、「是非設置して欲しい」と好評だった。また、キャスター付きで移動可能なものを購入要諦なので、調理業務の状況に応じれ、特に暑さが厳しい回転釜や食器洗浄機付近に設置することができるので、現状より環境を改善出来るものと考えている。
との回答がありました。
中でもワクチン接種会場に使われるのは公民館や体育館が多く、野外にテントを張り仮設接種場を作ることもあり、
このような冷房設備が整っていない場所ではスポットクーラーやミスト扇風機を設置する場合が多いようです。
引用元 :船橋市立学校の給食調理場へのスポットクーラーの導入について https://ameblo.jp/cityhunter-ishikawaryo/entry-12607158366.html

 

エアコンのようには部屋全体が冷えるタイプでは無いのでいまいち効果を想像しにくいですが
上記のように実際に体験していただくと涼しさを実感できますね。
また、当社で取り扱っているスポットクーラーはすべてキャスター付きですので状況に応じて気軽に移動が可能です。
校内に給食室がある学校や幼稚園なら、給食のない日は他の部屋、教室などで使用できますのでそこがエアコンにはないメリットにもなっています。

 

教室

 

10年ほど前は公立学校施設の普通教室の冷房設備設置率は20%を切っていましたが、近年の猛暑の為か冷房設備の設置率は毎年上がっています。
令和2年度の公立学校施設の冷房設備設置率は普通教室が93%でほどんどの学校には設置されているようです。
大人より子供の方が体温調整が難しく、暑くても走り回ったり騒いだりしがちなので教室内でも熱中症に十分注意しなければいけません。
マスクを外せない状況ではさらに熱中症の危険度が高まります。

しかしエアコンの経年劣化により冷房設備が故障したり、効きが悪いのでスポットクーラーを検討したいというお問い合わせが夏になると増えます。
今の時期はエアコンの修理を依頼してもなかなか来てもらえなかったりするのでそんな時はスポットクーラーを利用するのがおすすめです。

普通教室にはナカトミ製<単相100V>スポットクーラー・【ひんやり君】を複数台置くのもいいですし、三相200Vが使える教室なら
ナカトミ製<三相200V>スポットクーラー 自動首振り(排熱ダクト付)【フリーザ様】は冷風口が2つあるのでより広い範囲で涼しい風を届けることができます。

普通教室の空調設備については、熱中症予防等の安全対策 や、学習環境の向上等の快適な教育環境の確保のため、欠か せないものであるが、機器の劣化の進行により、故障のリスクが 高まることが懸念される。そのため、普通教室の空調設備の更 新は必須であり、最優先の課題として計画的な整備を検討する。 一方、空調設備未設置の特別教室、体育館については、新 型コロナウイルス感染症対策として配置したスポットクーラー及 び今後配置予定の冷風扇を活用することで、早急かつ着実な 環境改善を図ることとする。特別教室については、令和2年度に、新型コロナウイルス感染症への対策として、空調設備未設置 の教室に対して、スポットクーラーを配置し、早急かつ着実な環境改善を図ったところである(6月補 正)。今後、スポットクーラーによる対応と並行し、これまでと同様、学校施設長期保全計画に基づく改 修に併せた空調設備の設置を継続する。引用元:https://www.mext.go.jp/content/20200926-mxt_sisetujo-000010119_06.pdf神奈川県教育委員会事務局

 

体育館

 

冷房設備設置率

引用:文部科学省

上の図のように教室では冷房が設置されている学校が多いですが、体育館は9%でまだまだ普及
しているとは言えません。しかし夏の災害、台風などの避難所として体育館で冷房の必要性が生じているようです。

下記ではナカトミ製の冷風扇を取り入れていますが当社でもナカトミ製の冷風扇を2種類取り扱っています。

ナカトミ製大型気化式冷風扇【あらし君】は使用範囲が100~200㎡と体育館などの広い場所での使用に適しています。
ナカトミ製気化式冷風機【すずかぜ君】は使用範囲が20~40㎡なのですが、体育館内にいる人が分散している場合はこちらを複数台使用するのもいいですね。
また、避難所としての利用以外でも体育の時間や部活動の休憩時間に涼しい風にあたり体を休めたりと、有効に使って頂けると思います。

当社では静岡製機の冷風扇も取り扱っており、こちらは消臭機能付きとなります。
4種類有り、小型のタイプは使用範囲が30~50㎡、大型のタイプは使用範囲が150~230㎡と使用環境に応じて選んでいただけます。

 学校の防災機能の強化が叫ばれる中、坂戸市では昨年6月、すべての小・中学校の体育館18箇所に大型冷風扇を導入した。きっかけは熊本地震の教訓から、避難所の暑さ対策の必要性を痛感したことにある。
中略
機種の選定にあたっては、体育館で使用できるパワーや風量の調整ができるといったスペック、教員が扱うため使いやすく、メンテナンスが容易であるなどの条件を設定。「その仕様に沿うとともに、想定よりもコストを低く抑えることかできました」と、(株)ナカトミの大型冷風扇が選ばれた理由を語る。
本製品は水の気化熱を利用して冷却するため、長時間風に当たっても体にやさしく、電気代も抑えられるなど省エネ効果が高いのが特長。しかも、排熱が発生しないためスポットクーラーよりも空間が涼しくなるほか、左右60度オートスイングや給水口から注ぐだけの簡単給水など使い勝手にも優れており、体育館はもちろん工場や倉庫などで普及が進んでいる。
後略
引用:https://www.kyoiku-press.com/post-205216/ nikkyoweb

 

2.接種会場での導入例

 

ミスト扇風機の導入

ワクチンの接種会場は大型施設以外にも仮設の会場の場合が有り、待機場所が屋外ということもあります。
屋外ではミスト扇風機も活躍しています。
霧のいけうち製ミスト扇風機【キリカゼ君】はポンプ・タンクを搭載していて水と電源があればその場ですぐに使用できます。
約20m先迄ミストを含んだ風が届き水道と直結して使用することも出来るので約3時間の連続運転が可能です。

より広い場所で使用する場合はスーパー工業製ミスト扇風機:62L【ミスト君】がおすすめです。
タンクは62Lと大きく、ミストの届く範囲は53㎡なので1台で広範囲をカバーできます。
どちらの製品も均一で高品質なミストが出せるので、周りの壁や物などを濡らしにくいです。

また、三相の電源が使える場所なら50m先までミストが届く霧のいけうち製【クールジェッター】もおすすめです。

政府の大規模接種センターは、東京と大阪の両会場を合わせて、1日に1万5000人に接種できる体制で接種が進められていて、東京の会場には連日、1万人近くが訪れています。
東京の都心でことし初めて真夏日となった8日、東京の会場では、受け付けが行われるプレハブのそばや付き添いで来た人が待機するスペースに、ミストを噴射する装置が合わせて6台設置されました。
また、接種が行われる合同庁舎の中では、エアコンに加え大型の送風機が設置されていて、先月の開設時点では38台だった送風機を、今は50台に増やして暑さをしのいでもらっているということです。
引用元:NHK NEWSWEB https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210609/k10013076041000.html

 

スポットクーラーの導入

各地の接種会場でスポットクーラーが熱中症対策として使用されています。

ナカトミ製のひんやり君やそうかい君も便利ですが大型の接種会場では〈三相200V〉移動式大風量スポットクーラー業務用【クールレボリューション】
がおすすめです。
体感温度12℃の冷風が約50m先まで届き、30m先でも29mと広範囲に風を供給することが可能です。
大型ですがキャスターがついていますので移動も可能、一般のスポットクーラーの約7倍冷房能力を備えています。

 

備後4市で進むワクチン接種 熱中症対策にも力、可搬式冷房や補水液準備

新型コロナウイルスのワクチン接種が進む中、集団接種をしている備後地方の4市が各会場での熱中症対策に取り組んでいる。会場内にスポットクーラーを設置したり来場者に飲料水を提供したりするなどし、思わぬ体調不良が起きないように努める
引用元:中國新聞デジタル https://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=772394&comment_sub_id=0&category_id=112

 

 

このように各地でワクチンの接種会場でも熱中症対策の一つとしてスポットクーラー・ミスト扇風機が使用されています。
現在9割近くの高齢者が2回目の接種を完了しているようです。
温度、湿度が高くなるこの季節に高齢者が涼しい環境で接種できたことは熱中症から守るでけではなく接種のペースアップにも一役買っているのではないでしょうか。

 

集団感染を回避する

 

エアコンによるエアロゾル感染、マイクロ飛沫感染の危険性

 

人が集まる学校やイベント、接種会場に活躍しているスポットクーラーですが注意しなければいけない事もいくつかあります。

昨年、中国の広東省広州市のレストランでは未発症の感染者1人から9人が感染するというクラスターが発生ましたが、
広州市の隣の越秀区の疾病管理センターの研究グループによりエアコン気流の対流によるエアロゾル感染の疑いが報告されています。

他にもエアコン・空調機により飛沫が空気中を長い時間漂い、少し離れた場所で感染が発生するエアロゾル感染、マイクロ飛沫感染が政府からも注目されています。
※マイクロ飛沫(エアロゾル)空気中の小粒子や飛沫が浮遊している状態

その後日本でも飲食店・カラオケ店・病院内や高齢者施設などでクラスターが発生したというニュースが増えてきました。

スポットクーラーは通常、排熱を部屋の外に出す為ドアや窓を開けて使用します。
エアコンと違い換気の悪い状態にはなりにくいですが、使用する環境によって排熱を外に出さず部屋の中で使用したり、
より部屋を涼しくする為に排熱ダクトを出している周りを段ボールなどで塞いで使用する場合もあるかと思います。

では、人が多く集まる場所でスポットクーラーを使用する際、どのような点に注意すればよいでしょうか。

 

換気の悪い密閉空間を改善するための換気方法


専門家会議での見解として集団感染が確認された場所に共通するのが

①換気の悪い密閉空間
②ひとの密集
③近距離での会話

この3点だそうです。

 これらを避ける為には以下の事を実施しましょう。

・換気を行う…定期的に外気を取り入れる。
       換気設備を適切に点検して実施する。

・人の密度を下げる…人が密集しないように環境を整える。
          会場内の定員を少なく定め、入退場に時間差をつくるなどして導線を工夫する

・近距離での会話や発声、高唱を避ける…大声をださせない環境づくり(声援など控える)
            共有物の適正に管理して消毒は徹底する

多くの人が密集しやすい場所での換気方法として、厚生労働省が推奨する方法をあげてみましょう。

換気設備・空調設備のある場所

換気設備のある場所では適切に換気されているかよく点検する事が大事です。
そして定期的に外気を取り入れましょう。
具体的に換気量の基準は、ビル管理法の空気環境の調整に関する基準法に則り、必要換気量(一人あたり毎時30㎥)を満たしていれば換気の悪い空間には当てはまらないと考えられるそうです。

ビル管理法の特定建築物に当たる商業施設は空気環境の調整に関する基準が満たされているか確認しましょう。
満たされていない場合は 換気設備の清掃や整備などの維持管理をしましょう。
特定建築物に当たらない場合もビル管理法の考え方に基づいて、必要換気量が確保できているか確認します。
確保出来ていない場合は一部屋あたりの人数を減らすなど工夫して必要換気量は減らすことができます。

※特定建築物とは、百貨店・学校・美術館など延べ面積が3,000平方メートル以上の建築物をいいます。

 

窓の開放による換気

換気回数は30分に1回以上、部屋の空気が全て外気と入れ替わるように数分間程度窓を全開にします。広い場所や窓が小さい空間では長めに換気したほうがいいでしょう。
複数の窓がある場合は2方向の窓を開けて空気の流れを作りスポットクーラーを使用する際も空気が入れ替わりやすいように配置を工夫しましょう。

 

人の密度を下げる

会場内の定員を時間で区切るなどして大人数にならないようにしましょう。
また、涼しいからといってスポットクーラーの周りに沢山の人が集まってしまわないよう複数台設置して人を分散させましょう。

 

共有物の適正な管理

消毒については日常に染み込んでいて習慣になっているのであらためて挙げるのも変なかんじがしますが、接種会場などでは文具の消毒、トイレの洗面台や蛇口などこまめな掃除・消毒が必要ですし、
スポットクーラーに関しても、操作する人を決めておく、または操作する前に必ず消毒するなど決めておくといいでしょう。

 

まとめ

今回はコロナ禍でのスポットクーラーの導入例を紹介しました。
移動式で便利なスポットクーラーは教育施設の様々な場面で活躍していることがわかりました。
給食室やエアコンの故障した教室など、普段は必要無いけれど臨時で必要になった時に購入するのはちょっと、、と躊躇しますが
レンタルなら必要なときだけ利用しメンテンナンスはレンタル会社に任せればよいので気がラクですね。

避難所として体育館を使う場合や接種会場では気化式冷風扇やミスト扇風機も導入されていましたが環境に応じてスポットクーラーと
併用していただければより涼しくなるでしょう。また、集団感染を避ける為スポットクーラーを使用する際は十分な換気をすること、人を分散させること、
消毒を徹底することが大事だということが分かりました。

長引くコロナ禍でマスク必須な世の中になってしまいましたが、熱中症に注意してスポットクーラーを使用し猛暑を乗り切りましょう。

 

 

 

                                              

  

 

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