上州物産の小池です(^^)
先日、上州物産に長年勤めていた松井が退職となりました。
社長がニュースレターに松井さんへの感謝の気持ちを綴っていたのでご紹介しますね(^^)
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今さっき36年勤めてくれた松井が退職した。
彼女は親父の代。私がまだ10歳の時に上州物産にやって来た。
9時〜15時迄のパートだったがあまりにも仕事が出来るので親父が社員になるように説得。
子供との時間も大切にしたいと断る彼女を9時〜15時のままで良いからと社員にした(親父良くやった流石だよ)
当時は会社と自宅がくっ付いていて、事務所の2階が俺の部屋。
当時たぶん26歳だった彼女は美人でスタイルも良く凛としていた。そしてとても優しかった。。。
彼女は3人兄姉の末っ子の私の事を「たっくん、たっくん」と呼んで可愛がってくれた。
私も小学校から帰ると彼女にかまって欲しくって事務所に良く遊びにいっていた。
仕事の邪魔だったろうに彼女は嫌な顔せずに俺をかまってくれた。
私の事をかまってくれる素敵なお姉さんが私は大好きだったが、仕事の邪魔になるので親父から事務所出入り禁止をくらった(泣
会社が少し大きくなり自宅と会社が別れてからは彼女と会うことも無くなったが
時が流れて、26年前に5年赤字を続けて業界新聞に潰れる噂を流されていた上州物産に私が入社した。
会社の雰囲気は最悪の時で人員削減により3人居た事務員も彼女一人になっていた。
久しぶりに見る彼女は少し疲れていた印象だったがすぐに素敵な笑顔を私に見せてくれた。。。
当時の営業マンは完全歩合制だったので協調性が無く、てんでんバラバラ、
問屋のルートセールスに完全歩合制の給与体系がミスマッチなど問題は山積みだった。
クレームの電話も非常に多く事務所で彼女が一人で対応してくれていた。
まだ20歳の経験も浅く、マーケティングもコピーライティングも営業スキルも備わっていない私の相談や痛みを伴う改革に彼女は親身になって答えて協力してくれた。
努力の甲斐もあったし運も良かった。
世の中はバブル景気に入っていった。
会社の内容が悪かったおかげで銀行が私の事をほっといてくれた。
派手なニュースが流れいる時代に私は本業に徹して事業の縮小と不良債権の回収を地道に進めた。
バブルが弾けて気がついてみると、いわゆる負の遺産は会社には無く内容の良い会社になっていた。
会社は危機を脱して再び成長し始めた。従業員も増え彼女が入社した頃の楽しい雰囲気の会社に戻った。
俺は5年くらい前から彼女の後釜を育てることにして彼女も協力してくれた。
仕事が出来過ぎると皆が彼女に頼ってしまい後釜がなかなか育たないので2年前から繁忙期以外は午後から出社する様に命じた。
60歳の定年の時に「後10年ぐらい勤めなよ」と言った私の言葉に返した彼女のセリフが最高にカッコ良く素敵だった。。。
「社長が私の事を必要としていないと感じた時に静かに去ります」
このセリフがサラッと言えるサラリーマンが何人いるだろう。。。
先日、彼女が用事があって数日会社を休みその夜私の携帯に彼女から電話があった。
お孫さんが病気になってしまったとの事。もう何日か休ませて欲しい事。。。
直感的に彼女は娘さんやお孫さんをサポートする為に退職するだろうと悟った。
静かに去りたい彼女の気持ちに答えて昨日半日かけて36年分の感謝の手紙を書いた。
何度も何度も書き直して他の仕事も手に付かずひたすら手紙を書いて36年分の思いは伝えた。。。
今年は上州物産変化の年になることは直感的に感じて年初に従業員に伝えたが、
なるほど世の中よく出来ている。
私と彼女との魂の修行はこれで終わりという事か。。。
松井が抜けたことでこれからいろんな問題が起きてくるだろう。それも魂の修行ということ、お互いが新たなステージの魂の修行が始まったってこと。。。
間違いなく今年は上州物産変化の年である。
松井さん。ほんとうに永い間お疲れ様でした、
私は松井さんに勤めてもらってほんとうに幸せでした。
そして、ほんとうにありがとう。。。
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